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2015.07.13 Monday

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    病気と家族(2010年総括)

    2015.06.28 Sunday

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      ただひたすら病気で過ごした1年でした。
      自分の中では、大きなトピックになった年でした。

      癌。もう珍しくなく、日本人がなる病気の3本の指に入るはずですが。まさか自分がなるとは思っていませんでした。(なんといっても、結婚2年目ですからね!)

      それで分かったのは、癌は癌は誰にでもかかりうる病気だということ。
      抗がん剤治療は大変だということ。
      癌は手術で取れば大丈夫なことも多いです。だけど、その後の抗がん剤治療は体に非常にキツいです。個人的な意見ですが、高齢者にはすすめません。

      家族にはとても感謝しています。いろいろ手伝いをしてくれました。それと実家の両親。ただただ感謝です。

      癌になって、自分の中で大きく変わった部分がありました。それは遺書を書いてスッキリしたせいでもありますが。

      人への怒りを解くこと。
      もしかしたら、許すことは難しいかもしれない。だけど、最期は和解できないまでも、悪感情は心からなくして、自分はこの世から去っていきたい。
      癌が消える理由は、おそらく人によって違うでしょうが、私の場合はこれが大きかったと思っています。

      それと、体への感謝。今までかなりないがしろにしてきてました。ジャンクフードも大好きですし、アルコールをしょっちゅう飲んでますし、スポーツは大嫌いですし。髪の毛ふり乱して家事をして……ません、嘘です、はい。
      だけど、リンパ浮腫(むくみ)防止のために、足にクリームを塗っていた時、ずっとこういうことはしていなかったな……、と思いました。クリームの甘い香りが鼻に心地よく、と同時に罪悪感があり。
      ああ、ずっと自分をいたわってこなかった。
      自分の体をいたわることは、自分自身をいたわることなんですね。
      これから少しずつ、やっていこうと思います。

      これから夫婦二人(と義父)で、どこまで歩いていけるか。時間はどれだけ延長されたのかは分からないけれど。

      これからは、お返しの人生です。

       
      JUGEMテーマ:闘病記
      JUGEMテーマ:病気

      今年の抱負2013

      2013.01.01 Tuesday

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        去年の12月半ば。衆議院選挙の翌日でしたか。
        駅のホームに立っていたら、ふと、言葉が浮かびました。

        「これからは、早さが勝負だ」

        意味は分かりません。ただ、いろいろなことを、ゆっくりやっていては駄目になる、ということだろうと思いました。
        「フットワークが大切」とも。

        なので、今年は、
        フットワークの軽さ
        を、今年の抱負にしたいと思います。
        思い立ったらすぐやること。
        なんか、どこかの市で「すぐやる課」っていうのがありましたね。
        そうだ、自分で自分の「すぐやる課」になろう。

        飽きっぽい自分のことだから、やっても3分で飽きてしまうかもしれないけれど。
        そうしたら、また「思い立って」、始めればいい。何度でも。

        JUGEMテーマ:2013年の抱負

        クリスマス2012

        2012.12.26 Wednesday

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          12月24日。
          日本中が、1億総“にわかクリスチャン”になる日です。

          うちの男達は、夕飯は何にする? というわたしの問いに、
          「普通のごはんでOK。フライドチキンなんか無くてもいい」
          とものうげに答えていましたが、じゃあケーキもいらない? とたずねると、とたんに背筋をのばし、目を輝かせながら、
          「24日にケーキは必須!」
          口々に主張を始めました。ああ、ここにもにわかクリスチャンが。

          そんなわけで、夕飯後に、クリスマスケーキを作ることになりました。


          去年に続いて、栗栖さんとの合作です。

          スポンジは市販のもの。

          まずシロップを作ります。水少々に、砂糖をとかし、洋酒を入れてアルコールを飛ばします。
          そこにインスタントコーヒーを加え、やや苦めの味付けに。
          火を止め、冷めたところで、スポンジの上下に塗って染みこませます。

          バナナをスライスし、生クリームを泡立てます。
          スポンジの間にバナナと生クリームをはさみ、全体にも生クリームをまんべんなく塗ります。
          (左官屋さんの腕の見せどころです)

          上にバナナの残りを並べ、ココアをふりかけて、できあがり。

          シンプルなバナナのショートケーキです。
           

          ケーキ屋でワンホール3,500円のケーキを買った日には、6等分にきっちり分ける我が家。ナイフを持つ手は、均等に切り分けられるか厳しい視線が注がれます。皿に分けられた後も、他人のピースのほうが大きいかもしれないという疑惑を捨てきれないまま、自分の割り当て分をかきこみます。
          もう1ピースも食べる? 大切に明日までとっておく? 非常に悩ましいところです。

          が、今日の材料費1,000円のケーキは、
          「3等分にしていい?」
          「いいわよ」
          安さで気が大きくなっているのか、即答。
          棟梁はヘラをナイフに持ち替えて、ざっくりとケーキを3つに切り分けました。今日は誤差も気になりません。数ミリくらいなら。


          3人で、淹れたての紅茶とともにいただきました。
          「このクリームを泡立てて塗ったのは栗栖さん、シロップを作ったのはわたし」
          「コーヒーを足したのは俺」
          「そうそう。味、ちょうど良かったわね」
          「だろ?」
          わたしたちの会話は耳に入らないようすで、義父はうまい、うまいと言いながらフォークを口に運んでいました。
          「で、かかった値段は……。おいしい?」
          「うん、うまい」
          「そっか」

          わたしもケーキを一切れほおばりました。
          なめらかな生クリーム。ココアの香り。
          コーヒーシロップは、市販の乾いたスポンジをしっとりと変え、そのほろ苦さはバナナの甘さによく合っていました。

          今年のクリスマスも、3人でケーキを食べることができました。
          実家の両親も今頃、どこかで買ったケーキを食べていることでしょう。
          友人や知人もケーキを食べているのでしょうか。

          全国的に寒い夜。ホワイトクリスマスになっている所も多いそうです。凍る夜空の下、家の中は明るく、温かく、それだけで幸せな気持ちになります。

          ひいらぎ飾ろう ファララララ……
          晴れ着に着替えて ファララララ……
          キャロルを歌おう ファララララ……
          楽しいこのとき ファララララ……

          「あ」
          栗栖さんがケーキから顔をあげました。
          「どうしたの?」
          「明日のぶんも食べちゃった」
          「あ」
          お皿は空でした。

          2人で顔を見合わせ、ふくらんだお腹をさすりながら、にやりと笑いました。
          「まあ、明日また作ればいいか」


          ところが、翌日の25日は、栗栖さんが残業になったため、ケーキを作ることができませんでした。
          ごくふつうの夕飯を作って、食べて、終わりました。


          そんな2012年のクリスマス。にわかクリスチャンらしく、なんともズレたクリスマスでしたが、楽しいものでした。
          25日は過ぎましたが、まだ頭の中で讃美歌が小さく流れています。

           
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          『名もなく貧しく美しく』高峰秀子(母の日2011もどき)

          2011.05.12 Thursday

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            花屋で赤いカーネーションの鉢植えが並ぶようになりました。デパートではハンカチとクッキーの詰め合わせなども。
            ああそろそろ母の日の時期か、今年は何を贈ろうかな、と横目で見ながら、5月を迎え、ゴールデンウィークを過ごし。

            気がついたら、母の日が来てしまいました。
            どうしよう、と慌てても、なにも思いつかず。福島の原発が空気をぬく作業をするというニュースがあったため、外出もどうかなあ、と悩み。
            そうこうしているうちに、母の日は終わってしまいました。(^^;)


            ――数日後。
            「近所のデパートに買い物に行こう」
            と、母からお誘いがありました。そういうとき、自動的にわたしは運転手です。
            車に乗ると、母が、
            「その前にお腹がすいたわ」
            「何を食べたい?」
            「和食」
            「それじゃあ……」
            以前行ったことのあるレストランに行きました。


            最近母は、テレビのBSで、古い邦画を観ているのだそうです。

            中でも高峰秀子の『名もなく貧しく美しく』という映画が、心に残ったようでした。
            「監督は、高峰秀子のご主人なの」
            「主人公は耳が聞こえなくて。それでいろいろ苦労をするのよ」
            「この映画がきっかけで、手話が全国に広がったんですって」
            わたしの知らない映画だったせいもあり、母は細かくストーリーを話してくれました。

            前後して放送された、高峰秀子のドキュメンタリーも見たそうです。
            「女優を止めたくても、止められなかったみたい」
            「役の雰囲気と、実際の性格はかなり違ったらしいわよ。はっきり物を言うというか。そういえば『徹子の部屋』に出たことがあったとき、そんかんじだったわ」
            話のあいまに食べ、また話をし。
            わたしはうんうんとあいづちを打ちながら、聞いていました。

            昔は、わたしが一方的に話し、母は聞き役でした。クセのある家族のなかで、母はみんなを受けとめ、なだめ、調整する役割だったように思います。
            こんなに母はしゃべる人だったのか。いろいろな感情や興味が、内面で踊っているようでした。

            「ちょうど高峰秀子の本を読んでいたところだったのよ。だから見れて良かったわ」
            「タイムリーだったわね」
            わたしが言うと、そうねと母はうなづき、高峰秀子の本はもう1冊あって、いま探しているのだ、と言いました。
            「じゃあ、これから本屋に行ってみようか?」
            母はすこし驚いたようでした。いつもならわたしにふーんそうなんだ、と流されるところでした。
            「本屋?」
            「そう、行く? まあ、どっちでもいいけど」
            「行く」

            母が化粧室に立っているあいだに、わたしはお勘定をすませました。案の定自分が払うのにと寄られましたが、(遅ればせながら)母の日だからと逃げ切りました。


            本屋を何軒かまわりました。お目当ての本はありませんでした。
            「また探すからいいわ」
            母は気にしていないようでした。

            デパートで買い物をし、窓から入る夏のような風に、今日は暑いねと2人で汗をかきながら、実家に戻りました。


            今年も、雑誌やネットなどでは「母の日の感動エピソード大募集!」と、母の日にまつわる話を募っています。

            うちは母が「生まれてきてくれてありがとう」と言うこともなく、わたしが「お母さん、娘にしてくれてありがとう」と花束を渡すこともありません。

            でも。
            ――家族として、やすりで削り合うようにささくれ立った時期もあった、その後の――
            この瞬間に、母がいて、わたしがいて。なんのひっかかりもなく、ごくふつうの会話をしながら、ただ日常を過ごしている。

            そのことが、いやそれだけで。今日が、たくさんある特別でない日の、特別な一日だと思うのです。
             

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            酷暑は酷っしょ

            2010.09.05 Sunday

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              いやもう、今年の夏は暑いですね。熱中症で亡くなる人が続出しているとか。酷暑と呼ばれているそうですが、これだけ気温が高い日が続くと、たしかに心身ともに酷だなあと思ってしまいます。

              我が家の温度計も、夜でも30度をさしています。風がない夜はとくに寝苦しく、気がつくと栗栖氏に起こされて、冷たい飲み物をあてがわれたりしています。
              「大丈夫か? 息が上がっていたぞ」だそうで。

              わたしもよくお返しに、栗栖氏に氷まくらと冷たい飲み物をあてがっています。顔を真っ赤にして寝ているのを見ると、いてもたってもいられなくなるんですよね。危険すぎて、別の意味でよく眠れません。
              本当、夜だけは涼しくなってほしいなあ。

              9月になっても暑いなんて反則ですよ。ツクツクホウシが大合唱するのを楽しみにしているのですが、なかなかその日がやってきません。油蝉がまだ元気です。

              そうそう。先日、蝉が落ちる瞬間を見ました。電柱から、ボトッと一直線に。それきり飛び上がらなかったのですが、あの蝉はどうなったのでしょう? 死んじゃったのかしら。蝉の地上での寿命は7日間だそうですから、最期の瞬間にわたしは立ち会ったのかもしれません。

              でも、熱中症で気絶したのかな、とも思うんですよね。地上に落ちて、ちょっと涼しいからこのままでいようかな、なんて。涼んで、夕方になったら回復してまた飛んでったりして。
              ないか。
              どうなんでしょう、蝉の暑さの許容範囲ってどのくらいなんでしょうか。そもそも昆虫は気絶するのだろうか。

              鳥も、暑いと落ちるんだそうですね。聞いた話ですけど。
              で、落ちた鳥に水をかけたら、息を吹き返して飛んでいったそうです。
              面白いですね。

              うーん、暑くて言葉がまとまりません。
              7月の掃除ネタも8月の連休ネタも、9月になるまで書けなかったし。
              もう冷蔵庫に頭を突っ込むことばかり考えています。
              早く涼しくならないかなあ。

              JUGEMテーマ:夏の暑さ対策