代用品
2009.10.01 Thursday
美容院に行きました。
「こちらにどうぞ」
シャンプー台に案内されました。
椅子に座り、背を倒され、仰向けになりました。
顔に何かをかけられました。
ガーゼではありませんでした。
ティッシュでした。
経費削減? 不況だから? ガーゼを洗うコストも惜しいとか?
動揺しました。
自分がちょっぴり安くなった気がして。あと、お店の経営状態を考えて。
☆
2つ折りになっているとはいえ。ティッシュは軽いです。
鼻息で飛んでいってしまわないよう、浅い呼吸をくりかえしました。
なんとなく苦しくなってきました。
☆
美容師さんも、そのあたりはちゃんと考えていたようでした。
シャンプーを始める前に。
ティッシュの、上というか、おでこに乗っているほうの端っこを。
指で、お湯をペタペタ塗っていきました。
わあ! のり代わり!?
もちろん温かかったですし、息もふつうに吸えるようになりました。
文句ではありません。でも。
キョンシーになった気分でした。
「こちらにどうぞ」
シャンプー台に案内されました。
椅子に座り、背を倒され、仰向けになりました。
顔に何かをかけられました。
ガーゼではありませんでした。
ティッシュでした。
経費削減? 不況だから? ガーゼを洗うコストも惜しいとか?
動揺しました。
自分がちょっぴり安くなった気がして。あと、お店の経営状態を考えて。
☆
2つ折りになっているとはいえ。ティッシュは軽いです。
鼻息で飛んでいってしまわないよう、浅い呼吸をくりかえしました。
なんとなく苦しくなってきました。
☆
美容師さんも、そのあたりはちゃんと考えていたようでした。
シャンプーを始める前に。
ティッシュの、上というか、おでこに乗っているほうの端っこを。
指で、お湯をペタペタ塗っていきました。
わあ! のり代わり!?
もちろん温かかったですし、息もふつうに吸えるようになりました。
文句ではありません。でも。
キョンシーになった気分でした。
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なにが出来る?
2009.07.23 Thursday
一日中同じ席に座り、同じ仕事を続けていると、午後早くには、すっかり飽きてしまっています。
ちょこちょこ席を立って休憩をとりますが、効果なし。
帰る時間だけを楽しみに、死んだ魚のような目をして、だらだらキーボードをつついています。
仕事が一つでなく、いくつか種類があれば、ローテーションして楽しくできるのに。
……などということは、本当に忙しい人にとっては贅沢極まりない願いなのでしょうが。
こういう時は、眠気覚ましに、今晩の献立を考えることにしています。
冷蔵庫に何があったかな? それで何が作れるだろう?
合う料理は、辛いの? 酸っぱいの?
あれこれ頭を悩ましている時間が、とても楽しい。目もだんだん冴えてきます。
スーパーで安いのって、今の時期は何だろう。
どのお店を回ろうかな。最短ルートは……
料理は、昔は苦手だったのですが、今はそうでもなくなってきました。臨機応変に献立を考え、買い物をすることが、面白いと感じるようになってきたからでしょう。
仕事も、機械的にこなしているから、飽きてくるのだと思いました。自分でなにか判断する部分があれば、きっと面白くなるはず。
明日、やっている仕事をリストアップしてみよう、と思いました。定期的に頼まれる仕事はなにか。自分で先回りして作成できるものはあるか。新しい機能を使えれば便利になることはないか。
探してみよう。
さて、だいぶ眠気がとれました。
終了のチャイムまであとひとがんばりです。
今晩は、昨日のスープをリメイクしようかな。魚屋へも寄って、なにかいいのがあるか、のぞいてみることにしましょう。
ちょこちょこ席を立って休憩をとりますが、効果なし。
帰る時間だけを楽しみに、死んだ魚のような目をして、だらだらキーボードをつついています。
仕事が一つでなく、いくつか種類があれば、ローテーションして楽しくできるのに。
……などということは、本当に忙しい人にとっては贅沢極まりない願いなのでしょうが。
こういう時は、眠気覚ましに、今晩の献立を考えることにしています。
冷蔵庫に何があったかな? それで何が作れるだろう?
合う料理は、辛いの? 酸っぱいの?
あれこれ頭を悩ましている時間が、とても楽しい。目もだんだん冴えてきます。
スーパーで安いのって、今の時期は何だろう。
どのお店を回ろうかな。最短ルートは……
料理は、昔は苦手だったのですが、今はそうでもなくなってきました。臨機応変に献立を考え、買い物をすることが、面白いと感じるようになってきたからでしょう。
仕事も、機械的にこなしているから、飽きてくるのだと思いました。自分でなにか判断する部分があれば、きっと面白くなるはず。
明日、やっている仕事をリストアップしてみよう、と思いました。定期的に頼まれる仕事はなにか。自分で先回りして作成できるものはあるか。新しい機能を使えれば便利になることはないか。
探してみよう。
さて、だいぶ眠気がとれました。
終了のチャイムまであとひとがんばりです。
今晩は、昨日のスープをリメイクしようかな。魚屋へも寄って、なにかいいのがあるか、のぞいてみることにしましょう。
JUGEMテーマ:今日の献立
冷房、入る
2009.07.13 Monday
うちの会社は、経費節減のため、冷房は厳禁。
――の、はずでした。
それが、気がつくとあちらの部署が冷え、こちらのフロアも涼しく、となって来、なしくずしにあちこちで冷房を入れるようになっていました。
ここ数日では、もう冷房をつけずに汗をかきかきいるのは「冷房はイカン」と決めた部署と、うちのフロアだけになってしまいました。
ついに今日、暑さに耐えかねた他部署のオジサマが、それでも自分がスイッチを入れる勇気はないようで、ベテランさんに「このフロア、暑いよね。仕事に影響が出ない? ねえ」とあからさまにねだってきました。
ベテランさんは、
「冷房はいけないんじゃないの」
とぶつぶつ言いながらも、首に当てていたアイスノンを置いて、席を立ちました。
設置されている冷房は、いつからあるのか、誰も知りません。会社が設立された時からあるらしい、という噂を聞いたことがあります。とすると30年か、それ以上前のもの? きゃー。
幅は両手を広げたくらい、高さは天井に届くほど、厚みは小さな机1個分。コンパクト化が進む前のエアコンはこんなに大きかったのかと、家電製品の歴史(のスタート地点)を感じます。
。
元はクリーム色だったらしい塗装は、いわく言いがたいラクダ色になっています。白かったスイッチも、今は日がたちすぎた豆腐のようで、いかにも古びています。
ベテランさんが、冷房のスイッチを入れました。
ゴガガガ、ゴガガガ。
なにかが中でひっかかる音がして、最初はすぐスイッチを切りました。
フロアに緊張が走ります。
壊れたのかな。でも壊れても、予算がないから買い替えられません。そうしたらこの夏はどうしよう。
少し機械を休ませて。
もう一度、スイッチオン。
入れたとたん、フロアの反対まで舞い届くほこり。
ゴウンゴウンと響き渡る轟音は、まるで電車の中にいるかのようで、うるさくて電話の声が聞き取れません。
加えて、強烈な寒さ。しかも局地的な。
機械が古いため、冷気をまんべんなく各方向に送る、という芸当ができません。ただ前方のみにひたすら冷たい風を送り続けます。
おかげで冷房の真ん前にいる15人ほどは、氷のような強風にさらされてガタガタ震え、その他大勢は生ぬるい風をうけて、涼しいとも暑いともつかない状態になっています。
それでも、頭がボーッとするようなさっきよりはずっと快適になったと、フロアの人達は喜んで襟元に風を入れ込んでいました。
私の席は冷風の直撃コースにあります。スイッチが入ったと同時に、私は防寒対策をとりました。
会社の上着(長袖)を着込み、しまってあったフリースのひざ掛けにくるまります。ああこれで暖かくなった。
冬も防寒ですが、夏も防寒なんですね……。
しばらくその態勢で仕事をしていましたが、冷気が布ごしにしんしんと伝わってきたので、ちょっと外に避難することにしました。
フロアのドアを開けて、廊下に出ると、かけていた眼鏡のガラスがあっという間に曇りました。み、見えない……。
冬だったら分かりますけども。一体どれだけの温度差なのでしょうか。
もし携帯電話を持ってフロアを出入りしたら、内部で結露してしまうのでしょうか。そうしたら、夏が終わる前に水没状態になって、故障してしまうかもしれない。店になんて言って修理に持っていこうか……なんて、余計な想像をして勝手に困ってみたりもして。
そんなこんなの冷房です。明日もきっと私の席は南極になるのでしょう。
クリーニングから戻ってきたばかりのマフラーを、もう出したくなってきました……。
――の、はずでした。
それが、気がつくとあちらの部署が冷え、こちらのフロアも涼しく、となって来、なしくずしにあちこちで冷房を入れるようになっていました。
ここ数日では、もう冷房をつけずに汗をかきかきいるのは「冷房はイカン」と決めた部署と、うちのフロアだけになってしまいました。
ついに今日、暑さに耐えかねた他部署のオジサマが、それでも自分がスイッチを入れる勇気はないようで、ベテランさんに「このフロア、暑いよね。仕事に影響が出ない? ねえ」とあからさまにねだってきました。
ベテランさんは、
「冷房はいけないんじゃないの」
とぶつぶつ言いながらも、首に当てていたアイスノンを置いて、席を立ちました。
設置されている冷房は、いつからあるのか、誰も知りません。会社が設立された時からあるらしい、という噂を聞いたことがあります。とすると30年か、それ以上前のもの? きゃー。
幅は両手を広げたくらい、高さは天井に届くほど、厚みは小さな机1個分。コンパクト化が進む前のエアコンはこんなに大きかったのかと、家電製品の歴史(のスタート地点)を感じます。
。
元はクリーム色だったらしい塗装は、いわく言いがたいラクダ色になっています。白かったスイッチも、今は日がたちすぎた豆腐のようで、いかにも古びています。
ベテランさんが、冷房のスイッチを入れました。
ゴガガガ、ゴガガガ。
なにかが中でひっかかる音がして、最初はすぐスイッチを切りました。
フロアに緊張が走ります。
壊れたのかな。でも壊れても、予算がないから買い替えられません。そうしたらこの夏はどうしよう。
少し機械を休ませて。
もう一度、スイッチオン。
入れたとたん、フロアの反対まで舞い届くほこり。
ゴウンゴウンと響き渡る轟音は、まるで電車の中にいるかのようで、うるさくて電話の声が聞き取れません。
加えて、強烈な寒さ。しかも局地的な。
機械が古いため、冷気をまんべんなく各方向に送る、という芸当ができません。ただ前方のみにひたすら冷たい風を送り続けます。
おかげで冷房の真ん前にいる15人ほどは、氷のような強風にさらされてガタガタ震え、その他大勢は生ぬるい風をうけて、涼しいとも暑いともつかない状態になっています。
それでも、頭がボーッとするようなさっきよりはずっと快適になったと、フロアの人達は喜んで襟元に風を入れ込んでいました。
私の席は冷風の直撃コースにあります。スイッチが入ったと同時に、私は防寒対策をとりました。
会社の上着(長袖)を着込み、しまってあったフリースのひざ掛けにくるまります。ああこれで暖かくなった。
冬も防寒ですが、夏も防寒なんですね……。
しばらくその態勢で仕事をしていましたが、冷気が布ごしにしんしんと伝わってきたので、ちょっと外に避難することにしました。
フロアのドアを開けて、廊下に出ると、かけていた眼鏡のガラスがあっという間に曇りました。み、見えない……。
冬だったら分かりますけども。一体どれだけの温度差なのでしょうか。
もし携帯電話を持ってフロアを出入りしたら、内部で結露してしまうのでしょうか。そうしたら、夏が終わる前に水没状態になって、故障してしまうかもしれない。店になんて言って修理に持っていこうか……なんて、余計な想像をして勝手に困ってみたりもして。
そんなこんなの冷房です。明日もきっと私の席は南極になるのでしょう。
クリーニングから戻ってきたばかりのマフラーを、もう出したくなってきました……。
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