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2015.07.13 Monday

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    花になる

    2015.07.07 Tuesday

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      あなたの花になりましょう。

      大輪の薔薇ではなく、野に咲く菫ですけれども。

      花びらのスカートをゆらし、葉っぱのリボンを結んで。朝露を取ってイヤリングにし、月光を集めてネックレスにします。
      仕上げに香水をひとふり。

      歌を歌ったりもします。
      もちろん小声よ。
      恥ずかしがりなの。菫ですから。

      わたしはしとやかに目をふせ、でも時々、あなたの横顔をちらちらと見ています。ふふ、こっそりとね。
      でも、もしかしたら、あなたは気づいていらっしゃるのかしら……

      あなたの笑みは、わたしの太陽。
      ほほえみかけられると、わたしはとても幸せな気持ちになるんです。
      毎日くださいな。
      大好きなのよ、それ。

      どうぞくちづけてください。
      わたしは、あなただけの花になりたいのです。

       
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      JUGEMテーマ:恋愛詩+゚*

      台風・2

      2012.10.10 Wednesday

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        晴れわたった青空に、
        台風がやって来る。
        普通の人はまだ知らず、
        なにを言うかと笑っている。
        あれはただの薄雲だ、と。

        だけど、見ろ。

        霞のむこうの、あの厚さを。
        霧雨のあとに控えている、あの濃さを。

        迫りくる雲が、見えないか。
        吹き荒れる嵐が、見えないか。

        まやかしの青に隠れて、
        黒い影が忍び来る。(いや、それはすでにある)

        見ろ、
        目に映るものの
        その先を。

        見ろ、
        目を閉じ、口もきけずに 横たわる
        人々の 濡れそぼった姿を。
        はるかな過去は、
        未来にそれをうつすだろう。


        顔を 上げろ。
        手を 上げろ。
        声を 上げろ。

        見えない雲を 見ろ。

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        ウグイス・2

        2012.03.27 Tuesday

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          光の 雫

          宙より 射し

          散りて きらめき


          ――。

          そこから

          ――。

          気 ゆらいで

          明 ひろがって

          枝 ゆるんで

          色 重なって

          ――。

          一雫ごとに

          ――。

          一雫ごと

          ――……

           
          JUGEMテーマ:鳥が好き!
          JUGEMテーマ:春の楽しみ

          わが家の たからもの(人間国宝にはなれなくても)

          2011.08.06 Saturday

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            国宝級の伝統技術を持っていなくても
            長者番付のリストに載らなくても
            社会を変える大発明をしなくても

            あなた
            そのすてきなほほえみが

            あなた
            その軽快なフットワークが

            あなた
            その楽しいおしゃべりが

            みんなみんな
            うちの たいせつな
            人間“家”宝

             
            JUGEMテーマ:家族のこと

            夜桜

            2011.05.03 Tuesday

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              光のない光が 来る
              闇を つき
              東風に 乗って

              臭いも
              色も なく
              矢をはらみ ごうごうと


              車も
              人も
              明かりも 消えた
              街に

              ただ
              桜 だけ が



              苦しげに 青ざめて

              身をねじり 腕をよじり

              届かぬ 悲鳴を上げ

              しがみつく
              満開の花 花……


              散らすな 風よ
              この花たちを
              どうか
              枝に つなぎとめて
              せめて このひと夜


              黒い 大気に
              月は 冷ややかにそびえる
              爪は 木を切りさき

              はなれた
              花びらが 舞う
              月のまわりを
              奏でるように 命を

              ――ああ そこへ
              君たちは 飛ぶか
              高く 宇宙まで
              そして 星に――


              風が吹く
              眼窩のうつろな 馬たちが
              ひづめで 蹴ちらかしながら

              風が吹く
              東のほうから
              亡霊たちの 影をまとい
              死の吐息を はらみながら

               
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