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学生の頃ほどマンガは買わなくなりましたが、新作が出るたび買う作品がいくつかあります。これはその1つ。

花よりも花の如く(10)』成田美名子(白泉社 花とゆめコミックス)
 

花よりも花の如く 10 (花とゆめコミックス)


主人公の榊原憲人(通称ケント)は能の役者。能仲間との葛藤や、海外公演での出来事などを経験しながら、役者として成長していきます。前作『NATURAL』に出てきた家族も再度登場し、昔を思い出しながら、互いの関係を見直したりもします。

そんな能一筋の憲人に、テレビドラマ出演の話が舞いこみます。異なる演技の世界にとまどう憲人ですが、引き受けることにします。
そこで新たな出会いがあり……

最新刊では、その続きが描かれています。
ドラマで共演した葉月さんに好意を抱く憲人。けれど相手の気持ちが分からない。ライバルらしき人も出てきた。相手のことを考えると、自分の恋愛感情をおおっぴらに出すことはためらわれる。
また、そのことを芸のこやしにしようとする役者魂もあったりする。
自分の気持ち、他人の気持ち……役者としての成長……。
読んでいて「ああ、大人の恋愛だなあ」と思いました。

ケーキの食べ方には笑ってしまいました。本当にあんな食べ方をする人、いるのかな?(気になる人は読んでみてね)

あと、隆生先生(通称ゴッホ先生)の語る、戦後の舞台のエピソードは印象的でした。ほんの1、2ページの話でしたが、その場の空気まで想像してしまいました。

知らなかった能の世界は勉強になりますし、途中から登場してレギュラー化した俳優、琳さんの今後も気になる(次の作品では彼が主役でしょうか?)。
これからの展開に期待します!

 
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映画『南極料理人』を観てきました。
南極観測隊に料理人として参加した西村(堺雅人)。同じ隊に参加した8名の男たちと、1年間の極寒共同生活をする……。

導入部は南極の寒さや、ドームふじの紹介。それから共同生活が始まり、クスリと笑える小さなエピソードがつながっていきます。後半になると、それぞれの家庭事情や長期出張から来るひずみなどが出てきて、ややほろ苦くなってきます。

全体に淡々としていて、大事件や困難な仕事などのクライマックスはありません。でも逆に、だからリアリティがありました。極寒での平凡(?)な生活を、隊員たちといっしょに震えたり笑ったり困ったりしながら、最後まで見入ってしまいました。

娯楽の限られた環境で、食事というのは隊員たちの一番の楽しみだったのでしょうね。「ラーメン食べたい」と訴えるタイチョー(きたろう)のせつない顔が印象的でした。


原作は、映画の繊細な雰囲気とはうって変わって、著者の豪快かついいかげん(笑)なテイストあふれる観測日記です。こちらも楽しかったので、興味のある方はぜひ。

読むと、ある実験をしたくなりますよ。ちなみに、うちは出来ました!


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原作『面白南極料理人』西村淳(新潮文庫)

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ストーリーはこうです。登校拒否になった女の子、まいが、おばあちゃんの家に行く。おばあちゃんは魔女で、まいはいっしょに生活をしながら、魔女になるために手ほどきを受ける。それは自分の行動や考えを「自分で選ぶ」ということ……。

梨木香歩の『西の魔女が死んだ』は、まいとおばあちゃんの生活を描いた、ひと月あまりのお話です。

おばあちゃんの教えた魔女の修行は、「規則正しい生活をすること」。まいはその平凡な教えにちょっとがっかりしますが、実践します。
おばあちゃんとすごす毎日のなかで、まいはいっしょに野いちごをつんでジャムを作り、シーツを足でふんで洗います。にわとりの卵を取ってきて、ハムエッグにします。

おそらくまいは、こんなことは普段家ではしなかったでしょう。ジャムや卵はスーパーに行けば買えるし、洗濯は自動洗濯機がスイッチひとつでやってくれます。いえ、それよりも、そんなことはみんなお母さんがやってくれたでしょう。
自分で生活のリズムを決め、手伝った料理を食べ、洗ったシーツを使う。それは自分の生活は自分で作る、ということで、まいの自信につながっていっただろうと思います。

ホウキで空は飛べませんが、まいはきっと、自分の力で人生をはばたいていける、すてきな魔女になることでしょう。
 

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最近は、角砂糖って見なくなりましたね。たいていは細長いスティックシュガーでしょうか。
昔は、友達の家に行くと、紅茶(リプトンのティーバッグ)に角砂糖をそえたものを出されたものです。あるいはサラサラのグラニュー糖が入ったシュガーポットでした。

なぜいきなり角砂糖について述べたかというと、本を読んだからです。
長野まゆみ『夏至祭』。
ここでは、月彦が、不思議な少年達に出会い、もてなしを受けます。「卵色の茶碗に注(つ)いだ紅茶と薄紙にくるんだ砂糖を置いて……」というくだりに、ああ角砂糖、懐かしい、と思ったのです。

少年の一人は角砂糖をかじったりする甘党で、もう一方にたしなめられたりします。それを見て月彦は彼を気に入ります。
うーん、角砂糖をかじる姿って、行儀の悪さとかわいさのぎりぎりの間ですね。美少年だったりすると、ちょっと危うい美しさもあるのでしょうか。

紅茶に沈んだ角砂糖をスプーンでつつくと、ほろっとくずれる。そんなはかなくも甘いテイストの『夏至祭』でした。
 

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南のある小さな島に、ティオという男の子がいました。お父さんはホテルを経営していて、ティオはお父さんの手伝いをしたり、友達と遊んだりしていました。
これは、ティオが出会った色々な人たちのお話……

ファンタジーではありますが、いわゆる魔法や妖怪が出るファンタジーではなく、まるですぐそこにある島の、ちょっと不思議で、ちょっとおかしみのある話を聞かされている、というかんじでした。
絵ハガキを売る男がくれたハガキ。いじわるをする島の神様。イタコのようなおばあとの会話。道路にあるいいつたえ。葉っぱをふいて屋根をつくり、木を彫ってカヌーをつくる生活。

目に浮かぶような、子供たちの海での遊び。大地に根ざした想像力。
それは、著者がハワイや沖縄に住んでいたことと、無関係ではないでしょう。

私にも、島への招待のハガキがティオから届かないかな。
青い空を見上げながら、本をとじました。

第41回小学館文学賞受賞。
文春文庫(470円)

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