思いをカタチに(1)もしも名前が無かったら
2015.07.11 Saturday
物に、もし名前が無かったら。
それは、何と呼べばいいのでしょう?
たとえば、イス。
“子供のころミルクをこぼしたシミがあって、それが懐かしいモノ”。
たとえば、皿。
“いろいろ使えて便利。結婚祝いに、職場の友人からもらったモノ”。
たとえば、カーテン。
“だいぶ古いけど模様が気に入っていて、まだまだ使いたいモノ”。
私たちは、日々、モノに囲まれて暮らしています。
イス、皿、カーテン、本、バッグ……
だけど、もしそれらに名前が無かったら。私は最初に書いたような内容で呼ぶでしょう。
たしかに最初は、ただの物です。
自分の手元に来たときは。
だけど使っていくうちに、いろいろな気持ちが、プラスアルファで付いてきます。ふだん意識していなくても、心のどこかに残像としてあったりします。
私たちは、そういう思いを引き出すモノに囲まれて、あるいは思いをモノに積み重ねながら、日常生活をいとなんでいるのです。
同じ物でも、人によって見方は違うでしょう。
目の前のテーブル。
ある人にとって、それは、
“傷だらけだけど、それも家族の歴史。味がある。大事に使っていきたいモノ”。
別の人にとっては、
“けっこう使い勝手がいい。いざとなったらアイロン台にもパソコン机にもなるすぐれモノ”。
あるいは、
“高さは合わないし、脚にはひっかかる。使いにくくて仕方ない。早く壊れてくれないかなあ……なモノ”。
いろいろな枕詞がつく“モノ”になります。
であるならば。
いい思いでいられるような、買い方をしたい。使い方をしたい。
嫌いで使っていても、精神衛生上よろしくないはず。
なにより、そのモノに対しても申し訳ない。
そう……そしてそれは、モノだけでなく。
人にも、同じことが言えるのでしょう。家族や友人、隣人に対しても。
私にとって、あなたは?
“大好きで、毎日いつも笑顔でいてほしい”――ひと。
それは、何と呼べばいいのでしょう?
たとえば、イス。
“子供のころミルクをこぼしたシミがあって、それが懐かしいモノ”。
たとえば、皿。
“いろいろ使えて便利。結婚祝いに、職場の友人からもらったモノ”。
たとえば、カーテン。
“だいぶ古いけど模様が気に入っていて、まだまだ使いたいモノ”。
私たちは、日々、モノに囲まれて暮らしています。
イス、皿、カーテン、本、バッグ……
だけど、もしそれらに名前が無かったら。私は最初に書いたような内容で呼ぶでしょう。
たしかに最初は、ただの物です。
自分の手元に来たときは。
だけど使っていくうちに、いろいろな気持ちが、プラスアルファで付いてきます。ふだん意識していなくても、心のどこかに残像としてあったりします。
私たちは、そういう思いを引き出すモノに囲まれて、あるいは思いをモノに積み重ねながら、日常生活をいとなんでいるのです。
同じ物でも、人によって見方は違うでしょう。
目の前のテーブル。
ある人にとって、それは、
“傷だらけだけど、それも家族の歴史。味がある。大事に使っていきたいモノ”。
別の人にとっては、
“けっこう使い勝手がいい。いざとなったらアイロン台にもパソコン机にもなるすぐれモノ”。
あるいは、
“高さは合わないし、脚にはひっかかる。使いにくくて仕方ない。早く壊れてくれないかなあ……なモノ”。
いろいろな枕詞がつく“モノ”になります。
であるならば。
いい思いでいられるような、買い方をしたい。使い方をしたい。
嫌いで使っていても、精神衛生上よろしくないはず。
なにより、そのモノに対しても申し訳ない。
そう……そしてそれは、モノだけでなく。
人にも、同じことが言えるのでしょう。家族や友人、隣人に対しても。
私にとって、あなたは?
“大好きで、毎日いつも笑顔でいてほしい”――ひと。
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