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2015.07.13 Monday

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    その犬の瞳 (2)

    2000.10.30 Monday

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      私は自転車をこぎながら、その犬とすれちがいました。
      犬が私を見上げました。「誰かな?」という興味の目。散歩に夢中らしい、キラキラした瞳でした。人なつっこい顔をしていました。犬は私のほうに歩きかけ、主人に綱でひき戻されました。
      一瞬の視線。私はそれで、犬がいま幸せだということを知りました。
      私はそのまま自転車をこぎ続け、犬と主人は散歩を続けました。出会いにすらならない、風景の一部のままで。

      私はときどき考えます。もし自分に何か辛いことがあったとして、あの犬のようにいきいきとした瞳でいられるだろうか。いまある自分で満足できるだろうか、と。

      その犬の瞳 (1)

      2000.10.27 Friday

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        数日前のこと。朝、駅まで自転車を走らせていたら、犬を散歩させている人がいました。犬はなんという種類なのでしょうか、ポインターをやや小型にしたような、白に黒のブチのある、かわいい姿をしていました。

        見ていると、犬の歩き方がちょっと変なのに気づきました。後ろ足をヒョコヒョコと、飛びはねるように歩いていました。どうやら後ろの右足の具合が悪いようです。ケガでもしたのかな? そう考えながら、なおも自転車をこいでいった私は、アッと声をあげそうになりました。
        犬は、足を上げてはいなかったのです。その足は、つけ根からありませんでした。

        でも、その犬はふつうの犬と同じように、小走りに主人についていき、電柱の臭いをかぎ、オシッコをしていました。ふつうの犬と同じように、散歩に夢中でした。
         

        ゲルハルト・オピッツ・ピアノリサイタル

        2000.10.26 Thursday

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          10月22日(日)2:00PM〜。サントリーホールにて。
          曲目……
          ベートーヴェン:ソナタ第17番ニ短調Op.31-2「テンペスト」、
          同:ソナタ第21番ハ長調Op.53「ワルトシュタイン」、
          J.S.バッハ/ブゾーニ編:パルティータ第2番ニ短調BWV.1004〜シャコンヌ、
          レーガー:J.S.バッハの主題による変奏曲とフーガOp.81。

          考えぬかれ、がっちり構成された演奏はまさにドイツ。大きな体を使って弾くfはとてもたっぷりと響き、これだけ鳴らしてもらえればピアノも本望でしょう(笑)

          「パルティータ第2番」が良かったです。まるで本物のオルガンを聞いているようにクピクピと弾いたり、ビヤビヤビヤと弾いたり。かと思えばいかにもピアノ的な音を出したりして。

          アンコールはブラームス:インテルメッツォOp.116-4。うって変わった繊細でロマンチックな演奏(ドビュッシーかと思った)に、幅広さを感じました。
           

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          ゲルハルト・オピッツ(データ)

          2000.10.25 Wednesday

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            1953年旧西独バイエルン地方のフラウエナウに生まれる。11歳でモーツァルトの協奏曲を弾いてデビュー。73年、今は亡きヴィルヘルム・ケンプに認められ師事、多大な影響を受けた。

            74年ジュネーヴ、76年モントリオール、カセッラの各国際コンクールに入賞。77年アルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクールにドイツ人として初の優勝、一躍注目を集めた。

            同年初のアメリカ・ツアーを皮切りに、世界各地から招かれ、以後はベルリン・フィル、イスラエル・フィル、フィラデルフィア管、クリーヴランド管、ボストン響、バイエルン放響等にソリストとして迎えられた。

            ケンプ、エドウィン・フィッシャー等の「ドイツ派」ピアニストの後継者としての地位を確立している。

            日本では94年NHK「ベートーヴェンを弾く」に講師として出演、一気に人気が高まった。

            40年クッキング:悪人のごった煮

            2000.10.24 Tuesday

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              ●調理時間:死ぬほど時間がかかります。

              ●味:まずく、かなり歯ごたえがあります。

              ●材料:
              強盗…1束/
              空き巣…1束/
              人殺し…1束/
              スリの両手…10カップ/
              強姦魔の下半身…5マス/
              詐欺師の舌…適宜

              ●作り方:
              【1】強盗、空き巣、人殺し、スリの手、強姦魔の下半身、詐欺師の舌をよく洗い、汚れを落とします。(落とせるところまでで結構です)
              【2】鍋に入れ、塩をまき、10年間寝かせます。染みついていた被害者の涙や血がにじみ出てき、鍋にひたひたになります。紙幣や宝石などが浮いてくることがあるので、回収しましょう。
              【3】2に臭いメシを1トン投げ入れ、業火にかけます。 悪がたくさん浮いてきますので、すくって捨てましょう。
              【4】ふたたび蓋をし30年間禁固します。人間がだいぶ柔らかく、その筋ではなくなり、世間の風がよくしみるようになったら出来上がり。

              ●備考:詐欺師の舌は、一般人と数が違うので、よく確認をして収穫すること。