Carioca『Pale Moon』
2005.06.20 Monday
昔、FMラジオで聞いたサウンド。ギターやピアノ、フルートの音が、軽やかに踊っているかのようでした。
一気に心をうばわれました。
グループ名はカリオカ。フュージョンを好きになったきっかけのアーチストです。
学生だった私は、おこづかいも少なく、レンタルレコード屋 (当時はCDはありませんでした) で、カリオカを借りてきました。テープにダビングし、くり返し、テープが伸びるまで聴いたものです (当時はMDもありませんでした…)。
空間を感じさせるギターの余韻、朝の光のようなピアノ、それを支えるベースやパーカッション。
フュージョン全盛の時代でした。
カリオカの他にも、スクエア、渡辺貞夫、カシオペアなどを聴きました。
大人になってから、カリオカのCDを買おうと思い、調べてみました。1枚をのぞき、すべて廃盤になっていました。
さっそく取り寄せてみました。
『Pale Moon』。
タイトルのイメージに反して明るいオレンジ色のCDをデッキに入れ、再生ボタンを押しました。
それは、昔私が聴いたアルバムではなかったのですが、流れてくる空気は同じでした。
部屋の中が、晴れ渡ったようでした。
一気に心をうばわれました。
グループ名はカリオカ。フュージョンを好きになったきっかけのアーチストです。
学生だった私は、おこづかいも少なく、レンタルレコード屋 (当時はCDはありませんでした) で、カリオカを借りてきました。テープにダビングし、くり返し、テープが伸びるまで聴いたものです (当時はMDもありませんでした…)。
空間を感じさせるギターの余韻、朝の光のようなピアノ、それを支えるベースやパーカッション。
フュージョン全盛の時代でした。
カリオカの他にも、スクエア、渡辺貞夫、カシオペアなどを聴きました。
大人になってから、カリオカのCDを買おうと思い、調べてみました。1枚をのぞき、すべて廃盤になっていました。
さっそく取り寄せてみました。
『Pale Moon』。
タイトルのイメージに反して明るいオレンジ色のCDをデッキに入れ、再生ボタンを押しました。
それは、昔私が聴いたアルバムではなかったのですが、流れてくる空気は同じでした。
部屋の中が、晴れ渡ったようでした。
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ルーヴル美術館展
2005.06.10 Friday
みなとみらいの横浜美術館へ、ルーヴル美術館展を見に行ってきました。
入ってすぐ目にとびこむのがジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル「泉」。
ひとつの題材を何十年もあたため、時間をかけて描く人らしく、ていねいに描かれています。つるりとした皮膚。音が聞こえてきそうな水。
フランソワ=エドゥアール・ピコ「アモルとプシュケ」。
プシュケの若い体のみずみずしさ。アモルの表情が……コメントに困るわ (#^^#)。ああでも、節度ある描き方をしている絵って、好きです。
ジョゼフ=ニコラ・ロベール=フルーリ「聖バルテルミの虐殺」。
服や部屋の色彩が、意味のある、計算されたものであることを後で知りました。宗教画にはそういうものがあることは知っていましたが、これもそうだったのね。激しい表情が印象的。
アレクサンドル=エヴァリスト・フラゴナール「ドルー=ブレゼの前のミラボー」。
群集が、よく見ると一人一人が意思をもって、動いている。天井の静かに差し込む光とは対照的な人々。声が聞こえてきそう。
ルフレッド・ド・ドルー「ラーホール王ランジート・シング・バードールとその従者」。
馬の飾りがリアル。さわれそうなくらい。
テオドール・ジェリコー「賭博偏執狂」。
見入ってしまった。こういう表情は、写真でも撮るのは難しいと思う。人の心のあらわれを捉え、描きとめられる画家のすごさを感じた。
ピエール=ポール・プリュードン「ヴィヴァン・ドゥノン男爵」。
顔だけの、ちょっとピンボケたかんじが、スナップ写真みたい。それでいて人となりが伝わってくる、不思議な魅力がある絵。
ふだんは18時で閉館ですが、金曜日のみ20時まで開館。行くなら金曜日の夕方がおすすめです。すいていて、ゆっくり見ることができました。
入ってすぐ目にとびこむのがジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル「泉」。
ひとつの題材を何十年もあたため、時間をかけて描く人らしく、ていねいに描かれています。つるりとした皮膚。音が聞こえてきそうな水。
フランソワ=エドゥアール・ピコ「アモルとプシュケ」。
プシュケの若い体のみずみずしさ。アモルの表情が……コメントに困るわ (#^^#)。ああでも、節度ある描き方をしている絵って、好きです。
ジョゼフ=ニコラ・ロベール=フルーリ「聖バルテルミの虐殺」。
服や部屋の色彩が、意味のある、計算されたものであることを後で知りました。宗教画にはそういうものがあることは知っていましたが、これもそうだったのね。激しい表情が印象的。
アレクサンドル=エヴァリスト・フラゴナール「ドルー=ブレゼの前のミラボー」。
群集が、よく見ると一人一人が意思をもって、動いている。天井の静かに差し込む光とは対照的な人々。声が聞こえてきそう。
ルフレッド・ド・ドルー「ラーホール王ランジート・シング・バードールとその従者」。
馬の飾りがリアル。さわれそうなくらい。
テオドール・ジェリコー「賭博偏執狂」。
見入ってしまった。こういう表情は、写真でも撮るのは難しいと思う。人の心のあらわれを捉え、描きとめられる画家のすごさを感じた。
ピエール=ポール・プリュードン「ヴィヴァン・ドゥノン男爵」。
顔だけの、ちょっとピンボケたかんじが、スナップ写真みたい。それでいて人となりが伝わってくる、不思議な魅力がある絵。
ふだんは18時で閉館ですが、金曜日のみ20時まで開館。行くなら金曜日の夕方がおすすめです。すいていて、ゆっくり見ることができました。
ジェラード
2005.06.09 Thursday
ジェラード屋で一休みしました。
選んだ味はピスタチオとピンクソルト。
イタリアで1番人気というピスタチオは、アーモンドのような味。
「当店のおすすめ」というピンクソルトは、こわごわ食べてみたのですが、意外においしい。甘い中にうっすらと塩っぽさが感じられます。桜餅のような、といえばわかるでしょうか。
スツールに腰かけ、2種類のジェラードを交互に口に運びます。すこし冷えてきたら、いっしょに注文したホットコーヒーであたたまります。
久しぶりに本を広げて読書。人から借りた菊池寛。「恩讐の彼方に」を読んでいたら、ラストで泣きそうになってしまいました。あわててジェラードをぱくり。冷たいもので鼻水が出てしまった、という風をよそおったんだけど、そこまでする必要はなかったかもしれません(^^;;
日がかげってきました。カップも空になりました。
ああ、おいしかった。こんどはブルー・ソルトを食べてみようかな。
選んだ味はピスタチオとピンクソルト。
イタリアで1番人気というピスタチオは、アーモンドのような味。
「当店のおすすめ」というピンクソルトは、こわごわ食べてみたのですが、意外においしい。甘い中にうっすらと塩っぽさが感じられます。桜餅のような、といえばわかるでしょうか。
スツールに腰かけ、2種類のジェラードを交互に口に運びます。すこし冷えてきたら、いっしょに注文したホットコーヒーであたたまります。
久しぶりに本を広げて読書。人から借りた菊池寛。「恩讐の彼方に」を読んでいたら、ラストで泣きそうになってしまいました。あわててジェラードをぱくり。冷たいもので鼻水が出てしまった、という風をよそおったんだけど、そこまでする必要はなかったかもしれません(^^;;
日がかげってきました。カップも空になりました。
ああ、おいしかった。こんどはブルー・ソルトを食べてみようかな。
午後の電車
2005.06.08 Wednesday
忙しかった仕事が山をこえ、ちょっと職場で暇になりました。
天気もまあまあだったので、サボることにしました。
体調が悪いという私の嘘を、(おそらく)わかっていて半休を許してくれた課長に感謝(^^;;;
まっすぐ帰るのはもったいない。ひさしぶりに横浜に行くことにしました。
朝の通勤ラッシュ時は、私はせきたてられるように動きます。1本乗り遅れると、職場に遅刻するかしないかにかかわってくるからです。
帰りの電車もそう。乗り継ぎがうまくいくように、この時間までに乗らなければいけない、というのがあります。
ところが、午後の電車はのんびりしています。どの時間に乗ってもいい。いつ着いてもいい。途中下車して、気になる町を散策してもいい。時計をもたない気楽さで、私はふらりと改札に入ります。
電車は、発車ぎりぎりになっても席が空いていて、好きなところを選べました。
強さを増してきている初夏の日差しをさけるように、陰になる席に座っているのは、買い物に行くおばさんや、授業帰りの大学生、営業のサラリーマンのおじさん達です。
窓の外を、ふだん通勤で見るのと同じような風景が流れていきます。でもやっぱりちょっと違う。わくわくした感じが、胸にこみ上げます。
横浜に着いたら、ひさしぶりにアイスを食べよう。ウィンドウショッピングをして、見たかった展覧会に行こう。
あたたかい空気に、私はなんとなく眠くなってきました。カタタン、カタタン。規則正しい揺れと音。平日の午後です。
天気もまあまあだったので、サボることにしました。
体調が悪いという私の嘘を、(おそらく)わかっていて半休を許してくれた課長に感謝(^^;;;
まっすぐ帰るのはもったいない。ひさしぶりに横浜に行くことにしました。
朝の通勤ラッシュ時は、私はせきたてられるように動きます。1本乗り遅れると、職場に遅刻するかしないかにかかわってくるからです。
帰りの電車もそう。乗り継ぎがうまくいくように、この時間までに乗らなければいけない、というのがあります。
ところが、午後の電車はのんびりしています。どの時間に乗ってもいい。いつ着いてもいい。途中下車して、気になる町を散策してもいい。時計をもたない気楽さで、私はふらりと改札に入ります。
電車は、発車ぎりぎりになっても席が空いていて、好きなところを選べました。
強さを増してきている初夏の日差しをさけるように、陰になる席に座っているのは、買い物に行くおばさんや、授業帰りの大学生、営業のサラリーマンのおじさん達です。
窓の外を、ふだん通勤で見るのと同じような風景が流れていきます。でもやっぱりちょっと違う。わくわくした感じが、胸にこみ上げます。
横浜に着いたら、ひさしぶりにアイスを食べよう。ウィンドウショッピングをして、見たかった展覧会に行こう。
あたたかい空気に、私はなんとなく眠くなってきました。カタタン、カタタン。規則正しい揺れと音。平日の午後です。
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