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2015.07.13 Monday

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    金木犀の風

    2005.10.25 Tuesday

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      一昨日から、庭の金木犀の花が咲いています。
      見なくてもわかります。香りが知らせてくれました。
      甘くやさしい空気が家の中に満ち、私はうっとりと目を細めました。ああ、また今年も金木犀の季節になったんだなぁ……。

      金木犀の木は椿と似た外見の、普段はあまり目立つことのない庭木です。でも、ひとたび花が咲くと、一躍秋の主役となります。
      花はよく近づいてみないとわからないほどの小ささです。でも、その金粉のような花からただよう香りは、私達の心にそっとよりそい、甘くしみこんでくれます。

      外に出て、なにかの拍子にふと金木犀の匂いが鼻をかすめると、どんなにせかせかしていても、深呼吸したくなります。自然と口元がほころび、車が渋滞していても、思わず道をゆずってしまいたくなります。もしかすると金木犀の花には、人の心をおだやかにする成分が含まれているのかもしれません。

      心なしか、まわりの道行く人々もやさしい表情をしています。町中に、金木犀の風が流れていきます。

      音・3 電話がピロピロ

      2005.10.09 Sunday

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        最近、家の電話をFAXつきのものに買い換えました。夜中に通販の注文用紙をFAXすることもできますし、子機もついたので、冬にはコタツに入ったまま電話ができて便利です。
        ただ1つ、失敗したなぁと思うことがありました。
        音です。

        呼び出し音が、不協和音でした。ソ・♭シで、ちゃんとこの音ならばきれいなんですが、微妙に半音の半音くらいずれている。どうにもこうにも気持ちが悪くて、買って最初にこの音を聞いたときは背筋が寒くなりました。
        他に登録してある音に変えようと思ったら、みんな今ドキのポップなメロディ。もっと悪いので変えるのは止めましたが。

        結局いまだに家の電話はその不協和音のままなので、鳴るたびに、背中のゾクゾクを一刻も早くとめようと突進しています(まあ、それはそれで機能を果たしていると言えるのでしょうが……)。

        アメリカの映画で、ときどき目覚まし時計がものすごい不協和音で鳴るのがあります。アメリカって音に対する美意識が欠けてるのかと最初は思いましたが、あれは、不快な音で目を覚ますように、わざとあのような音程に設定しているのでしょうね。
        きっと、我が家の電話も同じ意図なのでしょう。

        さて、そうはいっても、私はきれいな音のほうが好きです。

        デパートのアナウンスのチャイムがドミソド♪とかわいい音をさせるように、どんなごり押しセールスマンも最初はニッコリ笑顔で愛想をふりまくように、電話や目覚ましも、きれいな音がいいと思います。
        なんといっても、それが人との会話や一日のはじまりの音になるのですから。

        音・2 着メロ

        2005.10.05 Wednesday

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          昔の携帯は、着メロを自分で打ち込んで作ったりしました。「レ#ファラ_ソ#ファミレ」と打つと、その音が出てくる。ハーモニーも3和音くらいの単純なものでしたが。
          そういうので、バッハの平均率1番のプレリュードを作ったことがあります。電子音ながらキラキラと舞うような雰囲気で、気に入って1年くらい愛用していました。

          あるとき、なにげなくバッハの平均率のCDをかけたんです。リヒテルのピアノで。
          いつものメロディが高尚なピアノの音で流れてきた瞬間……思ったことは、
          「あ、電話の曲だ」。
          なんか、いまにも電話をとって話さなくちゃいけない気分になってしまいました。

          それって、もしかして『世界にひとつだけの花』を着メロにしたら、その歌を聴くたびに「早く出なきゃ」という気持ちがついてきてしまうのかも?
          冬ソナの主題歌を着うたにしたら、ドラマのオープニングのたびに携帯を手元にたぐりよせてしまうかも?
          うーん、歌は純粋に歌のままがいいなぁ……

          そんなわけで、現在の私の携帯はピピピッ、ピピピッ、なんていうごく無意味な電子音です。
          いいの、つまんないほうが。

          音・1 着うたにお願い

          2005.10.03 Monday

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            携帯電話の着うた。若者を中心に、大人気ですよね。

            ……が。ひとつお願い。

            静かな電車の中で、いきなりハイテンションな歌声は響き渡るのは、まあガマンするとして。
            「今日のわたしは〜〜あなたの笑顔が〜〜♪」なんて歌い始めたそばからブチッと誰かの声で「はい、もしもし」なんて切られるの、すごく嫌なんです。
            あなたの顔がどうした! 輝いてるのか? 嘘っぽく見えるのか? 歌を止めるな! 最後まで聴かせて〜!

            聴いてしまうんですよね、なんか、「歌」として。呼び出し音としてではなく。

            だから、着うたの人。できたら限界まで流してください。可能なら1番まるまる希望。
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