Jagabee
2007.11.30 Friday
「これ、今、家族のあいだで流行っているの」
教えてくれたのは、職場のハワイさん(仮名)。
なんでも、じゃかりこ好きのお子さんが、最近はこのお菓子にはまっているのだそうで。
「私も、今朝、ちょっと開けて食べ始めたら、止まらなくなっちゃって」
一箱、ぺろりとたいらげてしまった、とハワイさんは笑いました。
Jagabee(ジャガビー)。カルビーから出ているお菓子で、コンビニ限定で売られているそうです。
「おいしいから食べてみて」
と、Jagabeeを、おやつの時間(?)に職場の皆に回してくれました。
ふむふむ。
じゃかりこより、じゃがいもの味がしますね。
で、じゃかりこより大きいから(フライドポテトそっくり)、すぐに食べ終わってしまう。
うーん、物足りない。もう一口!
さっそく仕事帰りに、コンビニで買ってきました。
やっぱり売れているみたいですね、棚がそこだけ穴があいてがらんとしていました(笑)。残り2個になっているところをゲット。
ちょっとお値段は高めな気がしますが、おいしいから、たまに食べるぶんにはOKですね。
サクサク、サクサク。あ、もう終わっちゃった。棚にあった最後の1個、買いに行こうかな?
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カルビー “Jagabee” 150円くらいだったかな?
ふきん
2007.11.29 Thursday
ふきんを買いました。チェックとイチゴ柄です。
贅沢な生活はできませんが、家事の道具だけは、値段の安い高いより、気に入ったものを買うようにしています。
まあ、ふきんですから、値段もたかが知れてますが(^^;)
無地ばかりの台所で、小さな柄物のふきんは、ちょっとしたアクセントになっています。
「なんだか台所が明るくなったみたいだね」
彼も新顔のふきんが気に入ったようです。
夕飯の後片付け。
今日あったことを話しながら、彼が洗い、私が拭いていきます。
手にはおろしたてのふきん。水の吸い取りもいいようです。
「新しく来る上司が決まったよ」
「いつから?」
「来月あたりかなあ」
白いお皿や木のお椀のまわりを、いちごのふきんがくるくる踊っています。
機種変更でテレビ生活
2007.11.24 Saturday
テレビがない生活をして数年。見たい番組もないし、べつだん不自由はなかったのですが。
今年の秋に、台風や地震があいついで来たことがあり、状況がわからず心細い思いをしました。家にラジオはありますが、言葉だけでは伝わりにくいこともあります。
さすがにニュースは見たいと、週末、テレビを買いに行きました。
……高かったので、携帯電話をワンセグ携帯に機種変して、帰ってきました(^^;)
auのW51CA。
携帯なので画面は小さいですが、きれいに映り、音声もクリアに聞き取れます。録画もできるので、いつでも好きなときに見れるのが便利です。
夕飯の後片付けを終え、部屋で一息ついたら、さて録画したTVドラマのスタートです。
彼もそばにやって来ます。
頭をくっつけるように寄せ合って、小さな画面をのぞきこみながら、話に笑ったり、ハラハラしたり。コマーシャルではホッと息をついて、感想を交換したり。
最初はニュースのためだけに買ったテレビ。今では、ドラマに料理に展覧会情報にと、さまざまな番組を楽しんでいます。
そして、隣には彼。
「今日は何かある?」
「特にないみたい」
「じゃ、このあいだ録画した映画、見る?」
「いいね」
秋の夜が、更けていきます。
割れたカップは元には戻らない
2007.11.14 Wednesday
家に帰ったら、テーブルの上で、マグカップが割れていました。
細かい破片が見当たらず、大きな破片はカップの中にきれいにまとめられていたので、正確には「割れたマグカップが置いてあった」ですが。
それは、私が毎日使っていた、お気に入りのマグカップでした。
やや呆然としたまま、割れたそれを見つめていると、ダーリンがしょんぼりと入って来ました。
「カップ、割っちゃった」
「……」
「洗っていたら、つるっと手がすべって」
「……」
「ごめん」
「……うん」
うなずいて、意外だったのは、自分がそれほど悲しくなかったことでした。
「いいわよ。これ、薄かったし。カップはいつか割れるもんだから」
そう言うと、次にどのマグカップを実家から持ってくるか、さっそく考え始めていました。
……後で、さすがにちょっと考えこみました。
この切り替えの速さは何だろう? 本当は、そんなに好きなカップじゃなかったとか? 自分は、もしかしたら愛情が薄い人間だったのかも?
考えて、出た答えは。
充分に、使ったから――。
あのマグカップを、お気に入りとして毎日使い、大切にしたから。
だから、割れても、悔いが残らなかったのでしょう。
たぶん、使い倒さずに割れてしまったら、どうしてもっときちんと使わなかったのかと、後悔したと思います。
そしてそれは、ほかの物でも、同じだろうと思いました。
ほかの、人でも。
愛することを、ためらってはいけない、と思いました。
家族は、割れたら替えのきくマグカップではない。ましてや、飾ってながめるだけのマイセンのカップでもありません。
いつか将来、何十年も先でしょうが、どちらかの“体のカップ”が壊れる日が来るでしょう。
その時、
「ああ、もっと愛していればよかった」
と悔やむことのないように。
今日愛せる分は、今日きちんと表そう。
愛することを、全うしよう。
そう、思いました。
細かい破片が見当たらず、大きな破片はカップの中にきれいにまとめられていたので、正確には「割れたマグカップが置いてあった」ですが。
それは、私が毎日使っていた、お気に入りのマグカップでした。
やや呆然としたまま、割れたそれを見つめていると、ダーリンがしょんぼりと入って来ました。
「カップ、割っちゃった」
「……」
「洗っていたら、つるっと手がすべって」
「……」
「ごめん」
「……うん」
うなずいて、意外だったのは、自分がそれほど悲しくなかったことでした。
「いいわよ。これ、薄かったし。カップはいつか割れるもんだから」
そう言うと、次にどのマグカップを実家から持ってくるか、さっそく考え始めていました。
……後で、さすがにちょっと考えこみました。
この切り替えの速さは何だろう? 本当は、そんなに好きなカップじゃなかったとか? 自分は、もしかしたら愛情が薄い人間だったのかも?
考えて、出た答えは。
充分に、使ったから――。
あのマグカップを、お気に入りとして毎日使い、大切にしたから。
だから、割れても、悔いが残らなかったのでしょう。
たぶん、使い倒さずに割れてしまったら、どうしてもっときちんと使わなかったのかと、後悔したと思います。
そしてそれは、ほかの物でも、同じだろうと思いました。
ほかの、人でも。
愛することを、ためらってはいけない、と思いました。
家族は、割れたら替えのきくマグカップではない。ましてや、飾ってながめるだけのマイセンのカップでもありません。
いつか将来、何十年も先でしょうが、どちらかの“体のカップ”が壊れる日が来るでしょう。
その時、
「ああ、もっと愛していればよかった」
と悔やむことのないように。
今日愛せる分は、今日きちんと表そう。
愛することを、全うしよう。
そう、思いました。
一口ずつ、一口ずつ
2007.11.11 Sunday
“ニュー家族”は、毎日が手探り状態です。
なんといっても、お互い何十年も、違う家に暮らしていたわけです。ライフスタイルも違うし、好みも違う。それが急にひとつの家に住むようになったのですから、外国人同士みたいなものです。
まだみんな遠慮しているかんじで、ちょっと固いですが、それもまたいいかな、と最近思えるようになってきました。
先日、お義父さんがケーキを買ってくれました。
ケーキは大好きなので、もちろん嬉しかったですが、それ以上に、買ってくれるという気持ちが、嬉しく思いました。
(お義父さんは、本当はクリームよりもあんこのほうが好きです)
お義父さんに豆を挽いてもらい、彼がコーヒーを入れているあいだに、私はお皿とフォークを出します――いつものように。
この家のスタイルが、だんだん出来つつありようです。
こんどお義父さんにおまんじゅうでも買ってきてあげようかな……それよりも、明日の夕飯、大好きな炊き込みご飯にしてあげよう……そんなことを考えながら、コーヒーを飲みます。
小さなとっかかりをたぐりながらエベレストに登る、登山家のように。
わたしたちは、 一口ずつ、“家族”を作っていきます。
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