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2015.07.13 Monday

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    新作ドーナツの誘惑(フロッキーシュー)

    2009.01.31 Saturday

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      不況の影響で、我が家も緊縮財政です。
      「そこの喫茶店でお茶でも」「夕飯は外で」というのが、なかなかできなくなりました。

      買い物の帰り道、ミスドの店頭で、新作のドーナツの旗を見つけました。
      フロッキーシュー。
      ポン・デ・リングとフレンチクルーラーをミックスしたものだそうです。味はブルーベリー、チョコ、アップルの3種類。

      あっさり誘惑にかられました。
      こっそり食べていっちゃおうかな? 黙っていればバレないし。お小遣いはまだ残っているし……

      入りました。
      「いらっしゃいませ」
      「フロッキーシューの、チョコレートとブルーベリー。あとコーヒーをください」
      「お持ち帰りですか?」
      「いいえ、こちらで食べていきます」
      証拠隠滅。
      「かしこまりました」
      トレイを持って、店員さんはレジに向かいました。

      急に、後ろめたくなりました。
      あとで一人で食べたと知ったら、きっと栗栖氏はがっかりするだろうなあ。
      それに、コーヒーが262円……ドーナツも入れたら400円になる。もしドーナツ2個だけなら、300円しないで買える。
      うーん……

      すみません、と店員さんに声をかけました。
      「……やっぱり、持ち帰りにしてもいいですか?」
      「いいですよ」
      店員さんは、客の心変わりには慣れているようすで、
      「手提げ袋はご入用ですか?」
      「いえ、紙袋だけで結構です」

      すっきりした気持ちで、店を後にしました。
      イートインするより安くなったし、なにより、独り占めする後ろめたさもなくなりました。(笑)

      帰ってきた栗栖氏と、新作のドーナツでお茶をするのが楽しみです。きっと喜ぶでしょう。
      チョコレートとブルーベリー、私はどっちにしよう? それとも半分ずつにして、両方味を見ようかな……?


      (後日談)

      ちなみに。食べてみたら、いまいちでした。やっぱりポン・デ・リングとフレンチクルーラーは、別々がいいなあ。

      =====
      フロッキーシュー。136円。

      ハロー、ダーリン

      2009.01.28 Wednesday

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        栗栖氏が風邪をひきました。暖房のない職場でがんばっていたせいでしょう。
        ここ数日、帰宅するとティッシュの箱をそばに置き、コタツで横になってぐったりしています。

        今夜もコタツに。熟睡するといけないので、揺り起こしました。
        「そこで寝てると風邪を引くよ」
        ……って、もう引いてますけども (^^;)。

        布団を乾燥機で温め、寝かせました。
        大人しく横になる栗栖氏。あたたかそうに目を閉じています。口が乾かないようにか、布団を鼻の上まで掛けています。

        「なにかいる?」
        「桃缶」
        「――は、ないかも」
        「じゃあ、紅茶。あったかいやつ」
        「ティーバッグでもいい?」
        「うん。すぐにね」
        「はいはい」
        まるで子供のようです。きっと今は、大人の顔がお休みなのでしょう。

        「はい、紅茶」
        「ありがと」
        よっこらしょと上半身を起こす栗栖氏。カップに手をそえて、飲ませてあげます。
        「他にいるものある?」
        「ううん、大丈夫」
        「そう? じゃあ、コップ、ここに置いておくね」
        「うん」
        こくん、と彼はうなづき、そのしぐさがまた素直で少年のようで。なんとなく私は、お母さんになったみたいな気分になり――

        ああ、私はまさに、彼のお母さんになっているんだ、と閃きました。そして今ここにいるのは、少年時代の栗栖氏だ。
        いつか見せてもらった、写真の中でしか知らない、やんちゃな笑顔のあの子に、私は会っているのだ……

        具合はどう? 栗栖。ゆっくり休んで、風邪を治してね。早く元気な顔を見たいわ。
        お会いすることのなかったお義母さんは、こんな気持ちで、小さい彼を見守っていたのでしょうか……。

        額に手をやると、少し熱が出てきているようでした。
        「なにか用事があったら、声をかけてね」
        「うん」
        私は立ち上がって、天井の明かりを小さくしました。
        「おやすみ」

        暗くなった部屋から、「おやすみ」と、くぐもった声が返ってきました。それは大人のようでもあり、子供のようでもありました。

        私は音をたてずに戸を閉め、そっと、階段を下りていきました。

        袖を通して(仮題)

        2009.01.25 Sunday

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          冬服を出しました。極寒の職場用に (^^;)。十年以上、小さく折りたたまれていたもので、ストレッチ素材。
          朝、さあ着ようと引っ張ったら、そのまま戻らなくなってしまいました。縮めようとしましたが、力なく伸びたままです。

          もったいないからと、1日それを着けてたけども、どうにも着心地が悪い。
          もったいないけど、その日のうちに捨てました。

          野菜などは、すぐに腐るので、「悪くなる前に使ってしまおう」と思うけれど。
          服は、なんとなくタイミングを逃すと、着る機会を失ったりするんですよね。捨てようとも思うけれど、腐るものじゃないし。もしかしたらいつか着るかもしれない、とまた箱に戻したりして。
          そしてタンスのこやしになる (^^;)。

          でも、どんなにいい服でも、10年も20年もたてば、さすがに生地は硬くなるし、ゴムも弾力を失って切れてくる。腐らなくても、カビは生えるかもしれない。

          せっかく「すてきだな、欲しいな」と目にとまって手に入れた服です。ただ置いておくだけでは、まるで会社の窓際族。仕事をさせずに、そのうち肩たたきなんてことにならないように。

          できるだけ袖を通して、いっしょに過ごさせてあげよう、と思いました。
          家で、職場で。

          不況の波

          2009.01.22 Thursday

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            夏は冷房がつかない、私の職場。
            冬は、暖房がつきません。

            会社曰く、
            「昨今の厳しい社会不況のため、わが社も経費削減の努力を最大限しなければならず、そのためには皆さんにご協力いただきたく、お願い申し上げます」
            しかし職場のおじさん達曰く、
            「去年だって暖房はなかった。何もなかったのに」
            ううむ……ただ光熱費をケチりたいだけ? (^^;)

            とにかく寒いです。
            男性はダウンのベストや、厚手のジャンパーを着てパソコンに向かっています。女性はカーデガンやセーター姿で。足にはレッグウォーマー、体の前後には貼るカイロもあります。

            私も実家から、冬のカナダ旅行で着た服を移動させてきました。フリースのシャツと、裏地の付いているGパンが、数十年ぶりに登場しました。
            「家にいると光熱費がかかるし、職場にいたほうが冷暖房つきでいい」
            なんて思っていたのは、はるか昔になってしまいました。

            着こんでいても手はかじかみ、足も氷のようになります。
            「手袋をするといいですよ。ちょっとキーボードは打ちにくくなるけど」
            と、ベテランのお姉さまが、アドバイスしてくれました (*^^*)。

            私の困った環境を、
            「そりゃあ大変だなあ」
            と、ダーリン栗栖氏はのんびり笑っています。
            「うちの職場は暖房が効きすぎて、暑いくらいだよ」
            会社の経営状態は、暖房費に反映されるのでしょう。派遣の契約が切れたら、そこの職場にもぐりこもう、と心に誓いました。

            それが去年のこと。

            新年明けて。
            会社を終えた栗栖氏が、青くなって帰ってきました。
            「うちの所も、暖房……切られた」

            ああ、不況。

            2009.01.10 Saturday

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              けっこう体力がいるから、
              そういつでも咲けるわけじゃないの。

              1年に1ぺんの花舞台なのよ、
              ちゃんとよく見てちょうだいね。

              でも、観客がいなくたって、
              わたし、ほんとうは気にしてないわ!