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バナナパンに失敗しました。
また陥没しています。

ただ、今までになかったことは、全体が白く、側面や底も焼けた色ではなかったこと。
焼き上がりを知らせてくれるライトの点滅が、今回は消えていたこと。

なにかが、おかしい。

「停電でもあった?」
「分からない。明かりをつけてなかったから」
コードは、ちゃんとコンセントにはまっていました。
実家に停電のことをたずねてみましたが、やはり昼間なので分からない、との返事でした。

失敗しやすいバナナパン。
よくやるケースとして、バナナが熟しすぎて生地がドロドロになり、過発酵した結果、陥没してしまう、というのがあります。
でも今回は、生地がまとまるまでは見ていたので、普通に焼きあがるはずでした。

考えられる原因は2つ。
・停電があって、焼きの途中でストップした
・機械が壊れた

「もう1回作ってみればわかるよ」
「そうね」
再トライすることにしました。

作ってみるのは、くるみパン。
粉や水はいつもの量。くるみを小さく刻んで、ナッツケースに入れます。
朝焼けるようにタイマーをセット。これでOK。

焼きあがったパンの香ばしい匂いに起こされるのが、わたしは好きです。寒い日でも、それだけで暖かい気持ちになるのです。

翌朝。
おそるおそる起きて、家の中の匂いをかいでみました。
焼けた香りはありません。が、イーストの発酵した匂いなら、うっすらとあります。
どうなんだろう……?

パン焼き器の点滅コールが、消えています。昨日と同じ症状です。
いやな予感がしつつ――
蓋を、開けてみました。

パンは、今度はケースの上まで、こんもりと膨らんでいました。
ところが色は……白いまま。
昨日のバナナパンと同じ色ですが、くるみパンのほうが膨らんでいるだけ、まだましでしょうか。

とりあえず出してみよう。ケースを逆さにふりました。
と。
「あっ」
生地は、みるみるしぼんでいきました。魔法のようでした。悪夢というべきか。
あとには、見るかげもなく縮こまった白い物体が、ケースの内側に力なくへばりついていました。
「これは……」

ずっと使っていたホームベーカリーが――
ついに、壊れました。
 
JUGEMテーマ:ホームベーカリー

去年の12月半ば。衆議院選挙の翌日でしたか。
駅のホームに立っていたら、ふと、言葉が浮かびました。

「これからは、早さが勝負だ」

意味は分かりません。ただ、いろいろなことを、ゆっくりやっていては駄目になる、ということだろうと思いました。
「フットワークが大切」とも。

なので、今年は、
フットワークの軽さ
を、今年の抱負にしたいと思います。
思い立ったらすぐやること。
なんか、どこかの市で「すぐやる課」っていうのがありましたね。
そうだ、自分で自分の「すぐやる課」になろう。

飽きっぽい自分のことだから、やっても3分で飽きてしまうかもしれないけれど。
そうしたら、また「思い立って」、始めればいい。何度でも。

JUGEMテーマ:2013年の抱負

去年は、病後のリハビリとして、単発の仕事を転々としていました。

今年もその延長ではありますが、安定してきました。
夏から始めた短時間のパートは、今の体調に無理のないもの。春に辞めたパート先からは、先日声がかかり、再度始めることになりました。
どちらも、しばらくお世話になりそうな予感。ありがたいことです。

生活にメリハリが出てきました。


あと今年の小さな変化は……

手帳をバーチカル式に変えました。
庭いじりは放棄。
ずっと財テクに拒否感があったのですが、それは変えなければいけない、と考えるように。
ゼブラのクリップオンマルチ(4色ボールペン+シャープペンシル)は見ると買ってしまう。
勉強はサボリ中。

そんな1年でした。


社会的には、政治を身近に感じるようになりました。
政策と生活は連動していること。国際問題も、長い目で見ていくと、いずれ自分たちの生活にかかわってくるのだろうこと。
他人事ではいけないと、強く思うようになりました。
12月16日の衆議院議員総選挙は印象的でした。


ゆるやかに、今年が過ぎ去っていこうとしています。
船が大きく迂回するように、自分も社会も、どこかへ静かに針路を変えていった気がする2012年。

来年はどんな年になるのでしょう。どうかよい方向に行きますように……。
 

12月24日。
日本中が、1億総“にわかクリスチャン”になる日です。

うちの男達は、夕飯は何にする? というわたしの問いに、
「普通のごはんでOK。フライドチキンなんか無くてもいい」
とものうげに答えていましたが、じゃあケーキもいらない? とたずねると、とたんに背筋をのばし、目を輝かせながら、
「24日にケーキは必須!」
口々に主張を始めました。ああ、ここにもにわかクリスチャンが。

そんなわけで、夕飯後に、クリスマスケーキを作ることになりました。


去年に続いて、栗栖さんとの合作です。

スポンジは市販のもの。

まずシロップを作ります。水少々に、砂糖をとかし、洋酒を入れてアルコールを飛ばします。
そこにインスタントコーヒーを加え、やや苦めの味付けに。
火を止め、冷めたところで、スポンジの上下に塗って染みこませます。

バナナをスライスし、生クリームを泡立てます。
スポンジの間にバナナと生クリームをはさみ、全体にも生クリームをまんべんなく塗ります。
(左官屋さんの腕の見せどころです)

上にバナナの残りを並べ、ココアをふりかけて、できあがり。

シンプルなバナナのショートケーキです。
 

ケーキ屋でワンホール3,500円のケーキを買った日には、6等分にきっちり分ける我が家。ナイフを持つ手は、均等に切り分けられるか厳しい視線が注がれます。皿に分けられた後も、他人のピースのほうが大きいかもしれないという疑惑を捨てきれないまま、自分の割り当て分をかきこみます。
もう1ピースも食べる? 大切に明日までとっておく? 非常に悩ましいところです。

が、今日の材料費1,000円のケーキは、
「3等分にしていい?」
「いいわよ」
安さで気が大きくなっているのか、即答。
棟梁はヘラをナイフに持ち替えて、ざっくりとケーキを3つに切り分けました。今日は誤差も気になりません。数ミリくらいなら。


3人で、淹れたての紅茶とともにいただきました。
「このクリームを泡立てて塗ったのは栗栖さん、シロップを作ったのはわたし」
「コーヒーを足したのは俺」
「そうそう。味、ちょうど良かったわね」
「だろ?」
わたしたちの会話は耳に入らないようすで、義父はうまい、うまいと言いながらフォークを口に運んでいました。
「で、かかった値段は……。おいしい?」
「うん、うまい」
「そっか」

わたしもケーキを一切れほおばりました。
なめらかな生クリーム。ココアの香り。
コーヒーシロップは、市販の乾いたスポンジをしっとりと変え、そのほろ苦さはバナナの甘さによく合っていました。

今年のクリスマスも、3人でケーキを食べることができました。
実家の両親も今頃、どこかで買ったケーキを食べていることでしょう。
友人や知人もケーキを食べているのでしょうか。

全国的に寒い夜。ホワイトクリスマスになっている所も多いそうです。凍る夜空の下、家の中は明るく、温かく、それだけで幸せな気持ちになります。

ひいらぎ飾ろう ファララララ……
晴れ着に着替えて ファララララ……
キャロルを歌おう ファララララ……
楽しいこのとき ファララララ……

「あ」
栗栖さんがケーキから顔をあげました。
「どうしたの?」
「明日のぶんも食べちゃった」
「あ」
お皿は空でした。

2人で顔を見合わせ、ふくらんだお腹をさすりながら、にやりと笑いました。
「まあ、明日また作ればいいか」


ところが、翌日の25日は、栗栖さんが残業になったため、ケーキを作ることができませんでした。
ごくふつうの夕飯を作って、食べて、終わりました。


そんな2012年のクリスマス。にわかクリスチャンらしく、なんともズレたクリスマスでしたが、楽しいものでした。
25日は過ぎましたが、まだ頭の中で讃美歌が小さく流れています。

 
JUGEMテーマ:クリスマス
JUGEMテーマ:クリスマスケーキ

晴れわたった青空に、
台風がやって来る。
普通の人はまだ知らず、
なにを言うかと笑っている。
あれはただの薄雲だ、と。

だけど、見ろ。

霞のむこうの、あの厚さを。
霧雨のあとに控えている、あの濃さを。

迫りくる雲が、見えないか。
吹き荒れる嵐が、見えないか。

まやかしの青に隠れて、
黒い影が忍び来る。(いや、それはすでにある)

見ろ、
目に映るものの
その先を。

見ろ、
目を閉じ、口もきけずに 横たわる
人々の 濡れそぼった姿を。
はるかな過去は、
未来にそれをうつすだろう。


顔を 上げろ。
手を 上げろ。
声を 上げろ。

見えない雲を 見ろ。

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